2010年5月26日水曜日

薫風

大学4年生活の初めての安らぎを感じる新入生の5月。
あっという間の1ヶ月だったのだろうが、これが50倍くらいは続くことになる。
長いようだけれど、やはりあっという間に過ぎ去り、芳紀20才はその中途で迎える。
しかし、それは一般的な感情での話。恐らく言葉で素通りしてしまうほどの単純さではあるまい。
ボク自身にも、いろんな恐怖が渦巻いていて、いきがったり、つっぱたりだけでは心細さが湧いてくる。
強くなりたいのは積極的な願望だが、とにかく優しくなりたいと思ったり、
多くを許容したいなどと思ったりする依存型願望も弱気の時には芽生えてくる。所謂、葛藤だ。
だが偏見であるにせよ、自分で正しいと思っているような枠付けを、
相手の人間性に於いて霧消しても構わないというような不節操は持っていないのだ。
弱体気味の場合には尚更その辺の事情で手を打ちたくなる。自分の諸条件で、
気持ちを変えなくてはならないのは、これはみじめ。
考えていることや、声明めいたアピールを伝えるのは、それらの事情から到達するわけだから、
困難を極める。そして伝える必要に値する対象であるかどうか、疑わしいことも大いにある。
《1981年5月4日(月)ノートから》

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