2010年2月15日月曜日

余寒つづきの最近の気象だけれど

何故か、衛星放送で市川崑監督作品が昨年暮れから2月にかけて集中放映されていた。大変失礼ながら、回顧特集だったのかと日頃のうっかりをずっと確認せぬまま、録画などして見物した。先夜も「かあちゃん」のエンドを見送ったばかりだ。和田誠さんのイラストと共に和田夏十さんの名も連なっていた。2001年作だから夏十さんの書き留めていた脚本だったのだろう。黒沢明監督が描いた山本周五郎ものとは、別で“男臭”を除いた、しっとりとした味わいの“世間”を横長画面の長方形の左右から繰り出し、背丈から、俯瞰からと紡いで織りなすカメラワークで映し出した。同作家の「どら平太」もくろぐろで通し、闇社会を往来する不可思議な傑物を、さらり登場させたと思う。2つ共コミカルで軽快なテンポで、大作ではないけど忘れられない佳作だ。(2008年2月14日記)。

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