高校を卒業して初めて勤めたのは、栃木県宇都宮市の百貨店だった。とにかく、デザインをやるという目標でデパートの宣伝課に配属されることを目指した。
たかが?地方の都市だけれど宇都宮は相応の都会だった、その地方の距離感に自身のホームシックも重なって簡単に寄り切られた。
宇都宮から逃げたのだ。判断は速く、辞めて故郷に帰り、約1ヶ月後に再び栃木へ赴き就職に拘った。そこは、単なる安直で腰を据えるには早計し過ぎていた。
結局、計画を練り直すためにも、とにかく東京というまともな方向を設けた。
決して、冷静であるほどの余裕はなく、母親の叱責を避けるように後押しされ昭島に引っ越した。一人になれることで始まった青春、自立だった。

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