2011年7月2日土曜日

世間並み

《1981年7月2日(木)》
肉親といえども、兄弟であろうとも、理解しあってつき合うことは難しい。ただ暗黙のうちに諒解しあっているものだと、ぼくは思っていた。
この間、4,5年ぶりに家へ帰ってみてそうした時間を感じさせない、のどかな空気の流れに安閑としていた落ち着きを更に覚えたのである。
ところがそんな感慨は、ぼくの勝手なロマンであって、兄側も妹側も、世間並みの考えを表に出していた・・・・・というのだ。
そして、きょう妹が電話口で、頻りと酸っぱく言うものだから、マジに考えてしまった。やはり不適格な生き方をしているのではないかという気落ちだ。もちろん、ぼくの尺度ではなく、あくまでも並みの、一般的なスケールでのことだ。
故郷に居た年月よりも、ずっと多くの時間をひとりで自由に使って生きてきた。迷惑というものがあるとしたら、それは対応不可能な周囲が、示してくれた心づくしではなかろうか。心配とか、迷惑といった類を武器にして話しかけてくれるのは、こちらとしては、なんのリアクションをも発揮できずに、ただ感情的な表現を試みるしか手がない。
理解できなくてもいいという安直性が据わっているとありがたいのですが。

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