2011年2月25日金曜日

1983対2006

《2008年2月25日(月)》
実写版対アニメ版。「時をかける少女」のことです。すごい23年も経ている、原田知世さんが今CMでコーヒーの宣伝に出ているのを見ると尚のこと、凄いのを痛感する。83年版は、瓦屋根が崩れたりと“八つ墓村”みたいな怖さが青春ものの純な視線を不気味化させている。入江たかこさんと上原謙さんを登場させただけでも雰囲気は固まる。いたしかたない?と思う・・・ひきかえ06年版アニメは、よくできている。創造が加えられて、男子のコウスケ、チアキと女子のマコトの3人の名前とから既に性格と現在の時代感覚が盛り込まれて、その位置すら想像できる。奇妙な体験が、実は早とちりだったり、もしくはおっちょこちょい、あるいはおせっかい、あわてん坊という感情が原因になっていることを観客には推察させる、ほのぼのとした時間差をみせてくれる。だから実験室の秘密も、チアキの告白も、神秘なるもののエピソードとして軽く受け止めることができる。そのほか“耳をすませば”的な恋愛観も進路選びもちゃんと‘高校生’の位置で描いているので、爽やかさは充分感じられる。3人の親しさと周囲の距離感が自由なとらえ方で、ふと懐かしくもなしえなかった時代の理想も醸し出す。マコトさんが疾駆する駅前の坂道と踏切は、‘かける少女’を支える空間に仕上がった、と。

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