《1980年2月19日(火)》
雪が降り出したのは、昨夜の1時頃だったのであろう。店を出たとき1時半頃には、うっすら白く地面を濡らしていた。このまま降り積もりの勢いを感じなかった。細雪で、さっと消えてしまいそうな、淡雪のように思っていた。
今朝は、昼の光の中で、しきりと上から上から、ひっきりなしに舞って舞い落ちていた。雪だった。あとから、あとから雪だった。
雪の想いを・・・・・。
と言うつもりでいたのに。
死んだという話で、びっくりしました。死ぬことに不思議はないけれど、自分自身の関わり合いでひどく気を揉みます。レコード屋のおやじさんのことです。一緒に仕事をしていたのだから、間をおいて、わりと親密にしていたのだから、愁傷の気持ちはふくらみます。一つのきっかけとか、腰の入れ具合とか、或いは、金額のゼロの数の差とかの、ほんの些細な間隙によって、お互いの力を交換したことで、こんな結果を導いてしまうのだから、少しは恐いという思惑で神妙になってしまう。
きょうが葬式。わずかな雪を踏んで旅立ち。その送りの中に、ぼくは加わることが出来ません。いろんな困惑の中で、行き来する、引き潮のような愁いはあるけれど、ストレートに表現するは出来ぬから、ぼくの元気さ、冷静さに免じて、ここで合掌。
やはり、春への、淡雪・・・・・。
昼すぎには、最後のひと舞が、上の上から、ねじれるように降りてきて、さあ、おしまい・・・・・。
寂しさに浸ることもなく、疲れに陥ることもなく、春。そんな春の方が、いいのかも知れぬ。雪・・。死・・・。春・・・。
雪が降り出したのは、昨夜の1時頃だったのであろう。店を出たとき1時半頃には、うっすら白く地面を濡らしていた。このまま降り積もりの勢いを感じなかった。細雪で、さっと消えてしまいそうな、淡雪のように思っていた。
今朝は、昼の光の中で、しきりと上から上から、ひっきりなしに舞って舞い落ちていた。雪だった。あとから、あとから雪だった。
雪の想いを・・・・・。
と言うつもりでいたのに。
死んだという話で、びっくりしました。死ぬことに不思議はないけれど、自分自身の関わり合いでひどく気を揉みます。レコード屋のおやじさんのことです。一緒に仕事をしていたのだから、間をおいて、わりと親密にしていたのだから、愁傷の気持ちはふくらみます。一つのきっかけとか、腰の入れ具合とか、或いは、金額のゼロの数の差とかの、ほんの些細な間隙によって、お互いの力を交換したことで、こんな結果を導いてしまうのだから、少しは恐いという思惑で神妙になってしまう。
きょうが葬式。わずかな雪を踏んで旅立ち。その送りの中に、ぼくは加わることが出来ません。いろんな困惑の中で、行き来する、引き潮のような愁いはあるけれど、ストレートに表現するは出来ぬから、ぼくの元気さ、冷静さに免じて、ここで合掌。
やはり、春への、淡雪・・・・・。
昼すぎには、最後のひと舞が、上の上から、ねじれるように降りてきて、さあ、おしまい・・・・・。
寂しさに浸ることもなく、疲れに陥ることもなく、春。そんな春の方が、いいのかも知れぬ。雪・・。死・・・。春・・・。
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