春遠からじ~とアグネスチャンがうたっていたのを聞いたのが、確か去年(1979年)のくれだったか、なんか前が見えなくて、いやだなあって一人で部屋でFM聞いていた時だった。彼女の歌そのものは音楽的にどうだとか言うべきものじゃないって分っているけれど、彼女の生き方(確かにマスコミ的だと言えるかもしれないが)に少しばかりいいなあと思っていた(思いつづけた)。ぼくはなんか親しい人に声をかけられたような気持ちになって、そうだなあなんて思ってしまった。今、春がくれば、ぼくは大島弓子の「ミルククラウンミルクパン」(?)のあの不妊猫のように誰かにぼくのケープをかけてやる(かけさせてもらう)人達の中で、四苦八苦しながら生活をはじめられるようになったので、いろんな気持ちがうずまいています。確かにあの職業は世間様からみれば、かっこうだけの中味のない人間が惰性だけで続けているものかもしれないけれど、ぼくはやはりぼくなりにしたたかに自分らしさを守ってかかわってゆこうと思っているわけで、やはり趣味を多く持って、よい音楽を聞いて、よい本を読んで(だいたいマージャンと、酒は趣味じゃないよ)楽しいものにしたいって思ってる。もしも誰もが話をしなくてもそれでいいんだなんて言い切ってしまえるようになってしまったら、ぼくはきっと窒息してしまうよ。そしたらピエロにだってなってやるんだ。ピエロはもっとも美しい人なんだ。 《1980年2月2日(土)okaichiさんノートから》
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