2010年9月13日月曜日

サマージャズフェスティバル


日比谷野音の「サマー・ジャズ・フェスティバル」に集まった観客は殆どが20才を超えたぐらいの若者が多かった。ステージはどうかというと、今田勝、山木幸三郎、後藤芳子、マーサ三宅、シャープス&フラッツの2,3人のメンバーが所謂ヴェテランで、やはり若者によって占められていたと言うべきか。ニューハードのテナーマンも東京ユニオンのギタリストもフレッシュいっぱいの若者らしかった。

 会場全体がロックフィーリングで軟化しているのは若者志向に幾分即していたからだろうと思う。14グループ出演した中で、実に前向きで表現し得たのは、市川秀男トリオだけだったのではあるまいか。
 間近に見える若きサックス奏者は、火の噴くような熾烈極まりないソロをとった。スティーブ・マーカスのように思えて仕方がなかった。解釈という点で、足をふるわせて綱渡りを演じきる冷えて乾いた感性に、生活臭をどこかへ捨て去った幼い日の自慢話を聞く気がするのである。
 《1980年9月15日(月)ノート》

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