2013年3月2日土曜日

俺たち

けっこう昔の話になるが、「俺たちの荒野」という映画に感銘を受けた覚えがある。
その再会の機会がやってきた。先日、衛星チャンネルで出くわしたのである。だがどうだろう。見始めて1時間経っても記憶が戻ってこない、レトロが充満するだけで、歯がゆい青春の愚図が、ゆっくり衝撃のエンディングに納得を、加えるのみである。1969年作品、出目昌伸監督。
自身の記録では、1969年6月29日に2本立てで見ている。25歳当時ゆえ、渋谷か府中辺りの東宝系だろう。
「俺たちに明日はない」(アーサー・ペン監督 米)が1967年に公開され、これもまた1ヶ月くらい前に復習のように確認し見た。3人のシチュエーションは2年後の邦画にも活かされ、青春映画の、しかも進取性豊かな作品だった「俺たちの荒野」で採用されたのか?
レトロが充満する、青春の愚図という評価でくくられるシーンには感傷に比重がかけられて、音楽で言えば メロディ主体の映画に仕上げられていたという感想。リアルタイムでの魔法が襲っていて、柔和な感覚がたわいもなく捉えられた 結果かも知れない。
邦画は、黒沢年男、酒井和歌子、東山敬司。
洋画は、ウォーレン・ベイテイ、フェイ・ダナウェイ、ジーン・ハックマン。
後者には、メロディも、リズムもテンポも網羅されており事件性のラストシーンのインパクトには、深く乾いた感激がいつまでも残る。
だが、どうだろう邦画のそれは生活臭がついてまわり、身近な心が関心ごとのような反芻に終始する。だから体当たりの熱演が、胡散臭く見えたりする。
と、今は思うけど、当時の感想は、硬軟踏まえた興奮にあったに違いない。

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